朝の散歩は足の具合を気にしながらゆっくりと歩く、６時台の高齢の方達と同じ速度で歩いている。駐屯地の外周を回りながら、歩く速度が遅いことにじりじりと「もっと早く歩きたい。走りたい！」と思いながら歩く。左足に少し違和感があったので止まって足を確認。手術した横の筋肉がちょっと攣るような感じ。速く歩きすぎたか、距離を歩きすぎたかもしれないと考えながら車が置いてある駐車場まで歩いてみる。車は雨の跡がくっきり。黒いスジが！ C５を買ってからはじめての事だ。前輪のホイールも黒く汚れている。今時の日本車では考えられない程のブレーキダスト。パッドを交換して掃除から解放されたい。車に乗りたい欲求は日を追うごとに高まる。手のギプスがあるので車の運転は危ない。洗車機のあるガソリンスタンドまでは車で５分もかからない。ちょっとくらいならと考えるも、奥さんからの反対にあい頓挫。洗車してそのまま駐車場に帰っても、洗車の水が落ち切らないので手で拭かないといけない。夜には再び雨。C５を綺麗にする日はまだまだ先になりそうだ。ひとまず座ってエンジンをかけた。ディーゼルの音が聞こえた。
手のギプスはなかなかに厄介で、右手の上腕から指の第１関節までを覆う形でギプスが包帯で巻かれている。血管の吻合部位は手首にまで及んでいるため動かすとダメということ。生活する上ではすこぶる厄介。治すためには必要な処置。そんなギプスでもよいこともある。
誰もみてないところでギプスをした手を前にまっすぐ伸ばし左手を添えてみる。サイコガン。手は逆だけど、サイボーグ戦士ベガもいい。手のギプスは男の子をそんな気なさせるアイテムな気がする。
