オモチと登園。
0855に家を出る。
昨日よりは寒くなかった。
厚めのダウンを着て着膨れした姿は、
寒がりすぎだったか。
オモチはマフラー入らない。
手袋で大丈夫との事。
狭い坂を下って、
誰もすれ違う事のない道。
時折、
坂の階段途中で、
玄関先に出てきた人と挨拶するくらい。
滑るから気をつけて、
と声をかけて手をつなぐ。
すんなりと握り返してくる。
坂を降りきると下道に出る。
ちょっとした抜け道なので、
車が思いのほか通ってくる。
あれ、なに?
と地面を指差し聞いてくる。
なんだろうと思いながら、
すぐに、
「シュシュ」
と答える。
え、なに?
「シュシュ」
と切り返す。
なに?
髪の毛を纏めるもの。
いってみて、
要領を得ない答えだ。
先生も後ろで結んでるよ。
少し考えてる。
あ、わかった。
あゆせんせいがしてるやつだ。
嬉しそうだ。
だれ先生?
ふと疑問に思う。
でも、わかってくれてよかった。
また、歩いていると、
あれ、なに?
とマンホールのあたりを指差す。
ちょっと、考えて、
わからない。
じっとみてくる。
知らんふりで、先を歩く。
走って追い抜いていく。
また、聞いてくる。
あれ、なに?
「ポンポン」
「ポンポン」と一音高く繰り返す。
気に入ったようだ。
そう「ポンポン」
「ポンポン」より大きな声で繰り返す。
ちょうど、通りかかりの毛糸の帽子が見えた。
あの帽子についてるやつ。
2人で、通り過ぎる帽子を見る。
帽子についてたね。
握りこぶしを頭の上にのせて、
聞いてみる。
なんでおちてるの?
帽子から外れちゃったんだね。
・・・たぶん。
はずれるの?
外れちゃったんだね。
・・・。
突っ込んでくるなあ。
先に歩き出す。
納得はしないだろうけど、
どうやらいいらしい。
ちょっと、走って追い抜いていく。
いつも見ている高架下にある、
公園の時計を見るのを忘れていた。
園内で先生を見ると、
シュシュをしていたので納得して帰る。
奥さんに話すと、
それは、まちこ先生。
あゆ先生は引っ越していった先生。
と言われた。